VIDEO PLANNING / 構成・台本の作り方

動画の構成・台本の作り方
90秒の設計例で解説

商品紹介やサービス説明の動画を作るとき、何から考え、どの順番で伝えると分かりやすくなるのか。企画の基本と具体的な台本例を紹介します。

映像の構成を検討する制作イメージ

※説明用のイメージ写真(当社の実際の制作現場ではありません)。Photo: Jakob Owens / Unsplash


01 / FIRST THINGS FIRST

台本を書く前に決めたい3つのこと

動画をいきなり書き始めると、機能や特徴を並べただけの説明になりやすくなります。先に視聴者と目的を整理しましょう。

誰に見せるのか

初めて商品を知る人、すでに比較検討している人、購入後に使い方を知りたい人では、必要な説明が異なります。例えば法人向け設備の動画なら、現場担当者と導入を決める担当者で関心事も違います。

見た後に何をしてほしいか

サービスサイトの閲覧、見積もりの相談、営業資料としての理解、操作の習得など、動画のゴールを一つに絞ります。複数のゴールがある場合は、別動画に分ける方が整理しやすいこともあります。

何を一番伝えるのか

すべての機能を詰め込もうとすると、重要な点が埋もれます。最初に伝えたい価値を一文にすると構成を検討しやすくなります。例えば「停電時の電源確保を検討する担当者向けに、使用場面と商品の特徴を示す」といった具体性が有効です。


02 / SAMPLE SCRIPT

90秒の商品紹介動画の構成例

ここでは、架空の業務用機器を紹介する90秒動画を例にします。秒数はあくまで構成のたたき台で、商品情報や使用媒体に合わせて調整します。

0〜10秒|視聴者の課題を示す

例:「作業状況の確認に時間がかかっていませんか?」。最初に視聴者が共感しやすい状況を見せます。商品名や機能一覧だけで始める必要はありません。

10〜25秒|解決策を簡潔に紹介

例:「この機器なら、状況を画面で把握できます」。商品の役割を一文で示し、実物や画面を大きく見せます。

25〜55秒|使う場面を見せる

利用する人、設置場所、主な操作を実写や画面収録で見せます。「導入後にどう使うか」が伝わることを優先し、細かな仕様の読み上げは必要に応じて絞ります。

55〜75秒|比較検討に必要な特徴

視聴者が判断するための重要な機能を2〜3項目に整理。仕様や数値を載せる場合は、最新の製品資料で事実確認を行います。

75〜90秒|次の行動を案内する

最後に商品名、問い合わせ先や商品ページへの案内を表示します。行動の選択肢が多いと迷いやすいため、主な案内先を整理します。

ポイント: 90秒に収めること自体が目的ではありません。何を削ると理解しにくくなるかを確認し、必要なら尺を延ばすか、詳細説明を別動画に分けましょう。


03 / STORYBOARD

構成案を「画面・音声・目的」に分ける

台本はナレーション原稿だけではありません。誰がどの場面を見て、何が理解できるのかを合わせて決めると、撮影や編集で迷いにくくなります。

映像編集で画面と音声を確認するイメージ写真

※説明用のイメージ写真(当社の実際の制作現場ではありません)。Photo: Sanjeev Nagaraj / Unsplash

画面に何を映すか

商品全体、使用前後、操作画面、図解、担当者の様子など、必要なカットを洗い出します。静止画像を利用する場合は、拡大しても品質に問題がないか確認します。

テロップと音声で何を説明するか

音声で説明すること、テロップで残すことを分けます。重要な数字や商品名は画面上にも明示すると、音を出せない環境でも伝わりやすくなります。

根拠と使用許諾を確認する

製品の仕様、料金、比較表現、実績数などは根拠資料を確認し、撮影した人物・画像・音楽などの権利や掲載条件も整理します。

最後の誘導先を決める

Web掲載なら問い合わせボタンや商品ページ、営業資料なら担当者の次の説明など、視聴後の導線と内容を合わせます。


04 / CHECK POINT

伝わりにくい台本で起こりやすい失敗

構成案の初期段階で確認しておくと、修正を増やさずに済む可能性があります。

専門用語が多すぎる

利用者が知らない用語は、使用場面や具体例とセットで説明します。必要ならテロップで短く補足します。

一画面に情報を詰め込みすぎる

表や仕様を小さく並べるより、一つの画面で伝える要点を絞り、詳細は商品ページに案内します。

最初の数秒が長い前置きになる

ロゴ演出や会社紹介が長すぎると、視聴者の関心に答える前に離脱される可能性があります。伝えたい価値を早い段階で示します。

CTAとリンク先が一致しない

動画で説明した商品とリンク先の内容が違うと、次の行動につながりにくくなります。公開前に一連の導線を確認します。


05 / DISTRIBUTION

使う場所によって構成を調整する

同じ動画の素材でも、視聴者がどこで見るかによって最適な編集方法は変わります。

商品ページ・営業資料

比較検討に必要な機能、使用シーン、導入の条件を整理します。説明の途中で再生するなら、前後の資料との役割分担も考えます。

商品紹介動画制作を確認する →

SNS・短尺広告

見てもらえる時間が限られる想定で、ひとつの強みを早い段階に配置。縦型や字幕の視認性も確認します。

SNS動画の長さを確認する →


06 / FAQ

動画の構成・台本に関する質問

企画の段階でよくある疑問をまとめました。

Q. 動画制作は台本が完成していないと依頼できませんか?

完成した台本がなくてもご相談いただけます。商品・サービスの資料や目的を確認し、必要な構成を整理していきます。

Q. 台本は何文字程度にするとよいですか?

読み上げ速度、映像で伝える部分、字幕の量によって異なります。一律の文字数よりも、映像と音声の役割を分けて考えることが大切です。

Q. 90秒で特徴をすべて紹介した方がよいですか?

特徴が多い場合は、視聴者に重要なものから優先順位をつけます。必要なら別の詳しい動画やWebページを用意します。

Q. 撮影前にどこまで構成を決めますか?

伝える順番、必要な使用場面、撮影するカット、素材の利用条件などを確認しておくと、制作を進めやすくなります。

Q. 台本の修正はいつできますか?

修正可能な範囲や工程は制作条件によって異なるため、企画・構成確認の段階と完成後の修正条件を事前に確認します。


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